理化学研究所 多細胞システム形成研究センター(RIKEN CDB)では、発生と再生の生物学に携わる研究者の国際的な知的交流を深め、研究の発展に資することを目的として、2003年より年に1度の国際シンポジウム"CDB Symposium"を開催しております。
2018年のCDBシンポジウムでは、”Dynamic Homeostasis: from Development to Aging”をテーマとし、2018年3月26日(月)〜28日(水)の3間の日程にて開催いたします。
組織恒常性は、その言葉の持つイメージとは裏腹に動的に制御されています。細胞や組織は、その維持・成熟・再生の過程で高度に適応しながら様々な環境変化に応答し、損傷の際にはその内外に存在する制御システムを動員して修復に当たります。このような組織のロバストネスや可塑性の制御には、幹細胞機構、組織内・組織間のシステミック調節、エピジェネティクス制御といった様々なシステムが関与しています 。動的恒常性機能の欠陥は発生異常に直結する一方、老化現象はそのゆるやかな機能低下と捉えることもできます。本シンポジウムでは、動的恒常性に関して細胞レベルから個体レベルまで幅広いトピックスを網羅し、将来展望しつつ新たな切り口を模索することを目指します。
トピックスとしては、以下のものを予定しています。
(1) Maintenance of tissue integrity
(2) Homeostatic disorder
(3) Systemic control and metabolism
(4) Aging
(5) Chromosomal and epigenetic control
(6) Cell lineage and single cell analysis
本シンポジウムでは、世界的な研究者たちと次世代の研究を切り開く若手研究者や学生が一堂に会して議論を深めることにより、新たな知見を生み出し人的交流が促進されることを期待しております。
本会を活発な情報交換の場とするため、一般参加者によるポスター発表を募り、一部の演題には口頭発表をお願いする予定です。また、海外からの参加者(大学院生、研究員)を対象としたTravel Fellowshipを用意し、国内外からの多数の参加申込をお待ちいたしております。
なお、会場の制約から、多数のご応募がありました場合、主催者の判断で、参加者を150名程度に限らせていただく可能性がありますことをご承知おきください。
センター長 濱田 博司
オーガナイザー
藤原 裕展(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター)
平谷 伊智朗(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター)
松崎 文雄(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター)
森本 充(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター)
Ben Simons (University of Cambridge, UK)
Sa Kan Yoo(理化学研究所)
吉田 松生(基礎生物学研究所)
日程
2018年3月26日(月)~ 28日(水)
会場
理化学研究所 多細胞システム形成研究センター C棟1階オーディトリアム
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町2-2-3
(ポートライナー「医療センター」駅徒歩約5分)
詳細は「アクセス」をご確認ください。
言語
英語(同時通訳はございません)
参加費
無料(希望者のみ昼食代、懇親会費別途)
・昼食代 3,000円(3日間)
・懇親会費 一般5,000円/学生1,000円
サポート
本シンポジウムは理研シンポジウムの一環として開催いたします。