理化学研究所 多細胞システム形成研究センター(RIKEN CDB)では、発生と再生の生物学に携わる研究者の国際的な知的交流を深め、研究の発展に資することを目的として、2003年より年に1度の国際シンポジウム"CDB Symposium"を開催しております。
2017年のシンポジウムでは、"Towards Understanding Human Development, Heredity, and Evolutiony"をテーマとし、2017年3月27日(月)~29日(水)の3日間の日程にて開催いたします。
今年度のCDBシンポジウムは、ヒト、およびそれにつながる霊長類等の発生、遺伝、進化に焦点を当てます。ヒトをはじめとする霊長類の発生機構は、多くの制約のため理解が遅れていましたが、近年、ES細胞やiPS細胞をはじめとした幹細胞培養技術が著しく進展し、加えて、ライブイメージング、単一細胞トランススクリプトーム等のシングルセルアプローチの開発、ゲノム解析、ゲノム編集技術が急速に発達したことにより、ヒトの生殖系列や初期発生、器官形成の解析に多様なアプローチが可能になり、またこれらのプロセスをin vitroで再構成し、組織や器官を再生しようとする試みもより現実のものとなりつつあります。他方、霊長類がヒトに進化する過程に関しても、化石人類のゲノム解析が可能になり、iPS細胞を利用した遺伝子発現調節や組織形成の種間比較が進んだ結果、常識を覆す新しい発見が続々と報告されています。本シンポジウムはこれらトピックを総合的に検討し、将来の展望を議論する、正に時期を得たものと確信します。
トピックスとしては以下のものを予定しております。
(1) Germline/Early embryogenesis
(2) Epigenetics/Chromatic regulation
(3) Organogenesis from hPSCs/hSCs/Disease models
(4) Human Genetics/Evolution
本シンポジウムでは、世界的な研究者たちと次世代の研究を切り開く若手研究者や学生が一堂に会して議論を深めることにより、新たな知見を生み出し人的交流が促進されることを期待しております。
本会を活発な情報交換の場とするため、一般参加者によるポスター発表を募り、一部の演題には口頭発表をお願いする予定です。また、海外からの参加者(大学院生、研究員)を対象としたTravel Fellowshipを用意し、国内外からの多数の参加申込をお待ちいたしております。
なお、会場の制約から、多数のご応募がありました場合、主催者の判断で、参加者を150名程度に限らせていただく可能性がありますことをご承知おきください。
センター長 濱田 博司
オーガナイザー
川口 義弥(京都大学 iPS細胞研究所)
斎藤 通紀(京都大学, JST/ERATO)
永樂 元次(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター)
北島 智也(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター)
辻 孝(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター)
松崎 文雄(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター)
Edith Heard (Institut Curie, France)
日程
2017年3月27日(月)~ 29日(水)
会場
理化学研究所 多細胞システム形成研究センター C棟1階オーディトリアム
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町2-2-3
(ポートライナー「医療センター」駅徒歩約5分)
詳細は「アクセス」をご確認ください。
言語
英語(同時通訳はございません)
参加費
無料(希望者のみ昼食代、懇親会費別途)
・昼食代 3,000円(3日間)
・懇親会費 一般5,000円/学生1,000円
サポート
本シンポジウムは理研シンポジウムの一環として開催いたします。
公益財団法人中内力コンベンション振興財団