再生医療をテーマにジョイント・ワークショップを開催 |
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Ernst Schering Research Foundation (ESRF; 独 ) と理化学研究所発生・再生科学総合研究センター (CDB) は CDB オーディトリアムにて、再生医療の展望と課題をテーマにワークショップを開催し、神戸医療産業都市構想に新たな展開を加えることとなった。 3 日間のこのイベントには世界各地から研究者・専門家らが参加し、幹細胞研究と再生医療、心臓疾患や癌治療への応用の可能性などについて意見交換や討論が行われた。
当日は過去最大の台風が来襲するという悪天候にもかかわらず、オープニングセレモニーは予定どおり行われ、竹市雅俊センター長 ( 神戸研究所所長、 CDB センター長 ) が開会の挨拶を述べた。その後、 Ron McKay 氏が細胞置換療法の概略とパーキンソン病の動物モデルに神経細胞移植を応用した最近の例などを紹介、幅広い変性疾患の治療に向けて弛まない努力とその継続の必要性を強調した。
4 つのセッションには世界トップクラスの科学者が一堂に会することとなったが、会場が小さく、また討論の質を考慮し参加者が 40 名に限定されたこともあって、雰囲気はオープンで和やかなものとなった。幹細胞にたずさわる専門家らが熱心に意見交換や議論を行い、その議論はしばしば CDB サロンでのコーヒーブレイクにまで及んだ。
最後に独製薬会社 Schering AG 社の Gunter Stock 氏が挨拶し、今回のイベントの成功を祝うとともに研究者に対する激励の言葉が贈られた。「今回のワークショップで感じたのは、幹細胞関連分野の研究はわれわれの期待以上に大きく進展しているということ。 CDB などの基礎研究が実際の医療応用につながっていくことを楽しみにしている。」と述べ、ワークショップを締め括った。
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