■ 体をつくる遺伝子のはたらき ■ 胚誘導研究チーム チームリーダー:佐々木 洋 私たちのからだは、頭が1つ、目は2つ、腕は2本というように、皆、基本的に同じつくりを持っています。 からだは細胞がたくさん集まってできていますが、それは受精卵という1つの細胞が分裂を繰り返すことにより作られます。 では、どのようにして、いつも同じつくりをしたからだを作ることができるのでしょうか? そのしくみのひとつとして、私たちが持っている約3万の遺伝子の中から、それぞれの細胞で働く遺伝子を選び出すしくみが大切なことがわかってきました。 本講演では、このような遺伝子を選び出すしくみと遺伝子のはたらきをとおして、からだつくりのしくみをお話したいと思います。 ■ 細胞の個性を決めるしくみ ■ 非対称細胞分裂研究グループ グループディレクター:松崎 文雄 私たちの体は数え切れないほどたくさんの細胞から成り立ち、その機能も千差万別です。 しかし、どの細胞も元をただせば受精卵という1つの細胞に由来します。 動物の発生では、細胞が分裂して同じ細胞のコピーが増えるだけでなく、違った個性をもった細胞がどんどん生まれてくるのです。 この講演では、「1個の細胞が分裂することで、たがいに異なる2個の細胞が生じる」という不思議な現象(非対称細胞分裂)をはじめとして、多様な個性をもった細胞が発生過程で生じてくるしくみをわかりやすくお話します。 |
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