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6月24日、安倍晋三内閣総理大臣が理研 多細胞システム形成研究センター(CDB)を視察した。理研CDBでは濱田博司センター長が研究概要を紹介するとともに、発生生物学などの基礎研究が現在の再生医療や創薬といった応用研究の基盤になっていることを説明した。続いて、京都大学iPS細胞研究所の江藤浩之副所長が、同研究所における取り組みやiPS細胞を用いた新薬開発の可能性などについて説明した。
続いて安倍総理は、髙橋政代プロジェクトリーダー(網膜再生医療研究開発プロジェクト)から、iPS細胞を用いた臨床研究の進捗状況について説明を受け、実際に移植に用いられたiPS細胞由来の色素上皮細胞(RPE細胞)を含む液(懸濁液)などを観察した。安倍総理は、実用化に向けた取り組みなどについて質問し、神戸市立医療センター中央市民病院の栗本康夫眼科部長や髙橋プロジェクトリーダーらと意見を交わした。その後、松本紘理化学研究所理事長が進行を務める懇談の中で、安倍総理はiPS細胞を用いた再生医療および創薬の分野で今後も世界をリードするよう期待を寄せた。