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理研CDBでは、夏休みの恒例イベント「高校生のための生命科学体験講座」を開催した。11回目となる今年は、理研ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)を新たに共催に迎え、8月18日、22日、25日の3日間にわたり開催。研究者によるレクチャー、ラボ見学、体験実習などで構成される1日プログラムで、全国35の高校から3日間で計48名の高校生が参加し、最先端の科学の現場を体験した。
実習の様子
研究者レクチャー・ラボ訪問の様子
昨年に引き続き、今年のテーマは「遺伝子のはたらき」。自分の細胞から抽出したDNAを元に、アルコール分解酵素ALDH2(aldehyde dehydrogenase2)の活性に関わる一塩基多型を解析した。研究者レクチャーでは、成長シグナル研究チームの西村隆史チームリーダーが、現在に至る足跡や研究者という仕事について、またショウジョウバエを用いた自身の研究について詳しく紹介。発生期の外環境が個体の成長に与える影響を探る研究を、分かりやすく解説した。続くラボ訪問では、ラボ内にある最新機器の見学や、空気の質量を測定するデモ実験の他、ショウジョウバエの変異体や近縁種を顕微鏡で観察するなど、盛りだくさんの内容を体験した。
参加した生徒たちは、慣れない実験器具の操作にはじめは戸惑いながらも、周囲の仲間たちとも徐々に打ち解け、協力しながら真剣な様子で取り組んでいた。講座終了後の記念撮影では、1日の疲労をにじませつつも充実した笑顔が印象的だった。
集合写真