若山照彦チームリーダーが「ナイスステップな研究者」受賞 |
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理研CDBの若山照彦チームリーダーが、文部科学省科学技術政策研究所(NISTEP)が選定する「ナイスステップな研究者」を受賞した。同賞は2005年に設立され、科学技術へ顕著な貢献をした研究者に授与される。同氏の受賞は、「凍結死体の体細胞からクローン個体作出に成功」の業績に対するもの。
若山チームリーダーは、1998年にクローンマウスの作成に世界で初めて成功し、以来、クローン技術の改良とゲノム初期化のメカニズムをテーマに研究を進めている。2008年11月、同氏が率いる研究チームは、16年間冷凍保存していたマウスの死体から体細胞核を取り出し、未受精卵への移植を介してクローンマウスを誕生させることに成功した(科学ニュース:2008.11.4)。核ドナーに用いる細胞は生きていることが条件とされていたが、長期間凍結した死細胞の核にも正常な遺伝情報が保存されていることが証明された。また、永久凍土に眠るマンモスなど、絶滅種の復元に道をひらく成果としても注目を集めた。
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