連携大学院集中レクチャープログラムを開催 |
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理研CDBにおいて今年5回目となる大学院生対象の集中レクチャープログラムが7月17日〜18日まで2日間にわたり開催された。CDBは京都大学、大阪大学、神戸大学、関西学院大学、奈良先端科学技術大の各大学院と連携を結んでおり、今回のレクチャープログラムには上記5大学大学院7研究科の大学院生と、一般応募を合わせて約150名の参加があった。CDBにおける発生・再生分野の先端的研究を多様な視点から紹介しており、研究者による講義に加え、実験モデル生物展示、研究展示などの展示プログラム、実験手技や機器のデモンストレーション、施設見学や研究室訪問などが行われた。
2日間にわたる講義は遺伝子発現制御から細胞分裂、細胞間接着、体軸形成、肝細胞など多岐にわたる分野の研究者が口演を行った。参加者である大学院生からは、「興味ある分野についてのレクチャーから更に新たな知見を手に入れられた」といった意見に加え、自分の専攻とは異なる分野の講義、研究に触れ「構造生物学の専攻にいるため、こういった内容の講義はゼロですが、興味深く聞かせていただいた」などの意見も聞かれた。またモデル生物展示では、ショウジョウバエやニワトリ、線虫から、カメやヌタウナギまで様々な生物が研究に用いられるそれぞれの利点や手法を、研究展示では研究員により組織標本を用いた説明など、どちらの展示でも実際のサンプルに直に触れ、より理解を深めていた。その他、電子顕微鏡やタンパク質質量分析装置、マイクロマニピュレーション装置のデモンストレーションなど、専門分野にいないと実際に見ることの少ない装置や手技を実際に体験出来、CDBならではのプログラム構成となった。
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研究展示の一風景
大学院生からの数々の質問にCDB研究者が丁寧に回答していた。
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若山チームリーダーによるマイクロマニピュレーションデモ
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CDB研究者からも「展示準備などは大変だがこういった教育的プログラムは非常に意味のあること」、「多くの人に説明することにより、自分の理解もより深まる」といった声も聞かれた。
このプログラムを通して、大学院生がより広い知識を得て今後の研究生活に役立ていくと同時に、理研CDBの研究者にとってもよき交流となるよう期待したい。
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