連携大学院集中レクチャープログラムを開催 |
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今年で3回目となる、大学院集中レクチャープログラムが9月6、7日の2日間に渡って開催された。理研CDBと連携大学院制度を結ぶ関西圏の5大学8研究科の学生と一般応募から約150名の参加があった。このプログラムは、発生・再生、幹細胞研究の最先端をレクチャーと現場の両面から紹介することが目的で、CDBの研究者による講義に加え、CDBならではの研究展示、研究室訪問などが行われた。
2日間の講義では、発生や癌など様々な場面で重要となる上皮-間充織転換や、体内時計をモデルにしたシステム生物学の理論と手法、哺乳類胚発生におけるエピジェネティクス制御など、10のトピックについて活発な質疑応答が交わされた。1日目には実験生物の展示が行われ、ショウジョウバエや線虫、アフリカツメガエルといったモデル生物からカメや蛾まで、8種類の生物についてそれぞれの有用性と研究手法が紹介された。2日目の午後には、生殖細胞とエピジェネティクスをテーマにした研究展示や、マウス胚のマイクロマニピュレーション、ES細胞の分化誘導についてのデモ・体験が行われた。また、CDBにおけるバイオインフォマティクスや質量分析装置の活用を紹介するツアーや、水棲動物飼育施設を見学するツアーなども催された。1日目の最後には、CDBの研究者と参加者が直接交流できるレセプションが開かれ、カジュアルな雰囲気の中で研究内容や研究環境についての議論が交わされた。
CDBは京都大学、神戸大学、奈良先端科学技術大学院大学、関西学院大学、大阪大学と連携大学院制度を結んでおり、これらの大学院に所属する学生はCDBで学位研究を行うことができる。
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