暑い夏に熱いサイエンス 大学生のための生命科学研究インターンシップ
暑い夏に熱いサイエンスを!最先端の生命科学研究に参加する5日間
2012年度の応募受付は終了しました。 大変多くの方からご応募をいただきありがとうございました。
応募者多数により選考を行い、選考結果については既に通知いたしました。
なお、インターンシップは来年度も同時期の開催を予定しています。
2012年度の「大学生のための生命科学研究インターンシップ」は終了しました。更新情報
インターンシップ期間中の様子は、こちらをご覧ください。 レポートHpへの入口
日時: 2012年8月6日(月)−10日(金)
場所: 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
〒650-0047 神戸市中央区港島南町2−2−3
(ポートライナー「医療センター」駅下車すぐ)
詳細は「CDBへのアクセス」を参照ください。
対象: 生命科学研究に関心のある大学生
内容:

8つのテーマから1つを選択し、配属研究室における研究活動に参加していただきます。さらに、発生・再生科学の最前線を紹介するレクチャー、施設見学、研究室訪問、参加者による発表会などを予定しています。

研究テーマ矢印矢印詳細は「研究テーマ詳細」をご覧ください。
・マウス嗅覚神経回路の蛍光イメージング(感覚神経回路形成研究チーム)
・オンラインゲノムブラウザを用いた発生制御遺伝子の分子進化解析の基礎(ゲノム資源解析ユニット)
・ショウジョウバエ胚発生のライブ観察と画像解析(形態形成シグナル研究グループ)
・遺伝子を設計し合成するーGene Synthesisー(システムバイオロジー研究プロジェクト)
・Live imaging of chicken early vascular development
(ニワトリ胚における血管形成過程のライブイメージング)初期発生研究チーム)
・マウス卵母細胞における染色体動態のライブイメージングと定量解析(染色体分配研究チーム)
・3次元培養した上皮細胞における、張力発生と形態形成(電子顕微鏡解析室)
・脳の幹細胞のライブ観察 (非対称細胞分裂研究グループ)

参加費 無料(旅費、宿泊費は研究所が負担します)
*遠方の方には宿泊施設として、ニチイ学館神戸ポートアイランドセンター(ポートライナー「京コンピューター前」駅下車。CDBまではポートライナーで 1駅、もしくは徒歩約20分。兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-5)を ご用意しています。 選考の結果、参加が確定した方には別途詳細をご案内する予定です。
募集人数 15名程度
参加方法: 受け入れ人数が限られているため、選考を行います。志望動機(400字程度)とともに、こちらの登録フォームよりご応募ください。矢印矢印登録フォーム
応募〆切 2012 年7 月2 日(月)
選考結果の通知 2012年7月13日(金)までに応募者全員へ結果をお知らせ致します。
お問い合わせ 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 
研究推進部 企画課 インターンシップ担当
〒650-0047 神戸市中央区港島南町2-2-3
Tel: 078-306-3415 / Fax: 078-306-3039 

研究テーマの詳細
研究テーマ 研究テーマ詳細 所属長・ラボ名
マウス嗅覚神経回路の蛍光イメージング 感覚神経回路形成研究チームでは、マウス嗅球をモデルとして、感覚入力が処理される神経回路の発生メカニズムを研究しています。本コースではマウス嗅球のin vivoカルシウムイメージングを行った後、匂い刺激に応答する糸球体に着目して高次神経回路の標識を行います。その後、嗅球を透明化処理して共焦点顕微鏡や2光子顕微鏡で深部イメージングを行い、さらに画像解析ソフトを用いて神経回路の立体再構成および定量的な解析を行います。

今井 猛

主催ラボHPへ!感覚神経回路形成研究チーム

オンラインゲノムブラウザを用いた発生制御遺伝子の分子進化解析の基礎 脊椎動物が持つ発生関連遺伝子の多くは、進化の過程で遺伝子重複によって多様化し、いわゆる遺伝子ファミリーを形成している。通常、ゲノム上の遺伝子配置は遺伝子重複の歴史を反映するが、まれに違ったパターンを示すケースが見受けられる。本プロジェクトでは、予想外の分子進化パターンを示すいくつかの発生関連遺伝子に注目し、オンラインのゲノムブラウザ(ならびに余力があれば配列解析ツール)を駆使することによって、進化の過程でいつ何が起きたのか、そして複雑な遺伝子発現制御機構の成立における意義を探る。プログラミングスキルなどの予備知識は必要としない。

工樂 樹洋

主催ラボHPへ!ゲノム資源解析ユニット

ショウジョウバエ胚発生のライブ観察と画像解析 レーウェンフックによる顕微鏡の発明に始まる「見る」技術の進展は我々には新たな生命像の発見と新鮮な研究上のインスピレーションをもたらしてきた。この実習ではショウジョウバエの標本を様々な手法で観察する事で、観察法の歴史を追体験する。さらに蛍光標識された生体組織のダイナミックな運動をタイムラプス観察し、画像を解析し、様々な突然変異体を比較する事で組織形成のしくみを発見する手法を実践する。

林 茂生

主催ラボHPへ!形態形成シグナル研究グループ

遺伝子を設計し合成する(Gene Synthesis) 作製したいタンパク質のアミノ酸配列を元に遺伝子情報を設計し、この遺伝子を組み上げるための短いDNA断片に分割する。この設計されたDNA断片を、DNA自動合成機を用いて化学的に合成し、DNAポリメラーゼを用いて各DNA断片を繋いで遺伝子を作製する。さらに、作製した遺伝子を細胞などに導入し、タンパク質を合成させる。このように、自ら設計した「情報」を化学、分子生物学などの技術を駆使して「機能」化する。

上田 泰己

主催ラボHPへ!システムバイオロジー研究プロジェクト

 

Live imaging of chicken early vascular development(ニワトリ胚における血管形成過程のライブイメージング) 血管系は、酸素や栄養物、または、老廃物の運搬、体内の水分や体温の調節、さらに感染防御などの役割を持ち、多くの生命現象に大変重要な器官です。私達は、この複雑な血管網がどのように形成されているかについてニワトリ初期胚を使って調べています。ニワトリ初期胚では、その胚体外の組織に中胚葉由来の血島と呼ばれる細胞群が形成され、そこから血管が構築されます。今回は、2-3日間発生させたニワトリ胚の心臓に蛍光色素を注入後、胚体外組織での血管組織をライブイメージングします。また、血管形成に関わる分子を阻害する薬剤、細胞形態に影響を及ぼす薬剤等を心臓から注入した場合、それらが血管形成やその後の再構築過程にどのように影響するかについて同様に観察します。さらに、これらの実験胚を固定し、血管や血球のマーカーとなる遺伝子の発現を調べます。
なお研究指導は、基本的に日本語で行いますので特段の英語能力は必要ありません。所属長のGuojun Sheng チームリーダーとのコミュニケーションを通じて英語能力を高めましょう。

Guojun Sheng

主催ラボHPへ!初期発生研究チーム

 

マウス卵母細胞における染色体動態のライブイメージングと定量解析 卵母細胞は減数分裂を起こすことによって卵子を生み出します。この分裂の際、卵母細胞は正常な数の染色体を卵母細胞に分配しなくてはなりません。もし卵子が異常な数の染色体を持ってしまうと、受精したとしても正常に発生できないからです。本研究テーマでは、生きた卵母細胞の中の染色体の動きを顕微鏡でライブイメージングにより追跡し、得られた動画から染色体の動態パラメータを定量解析します。どのように染色体が分配されるのか、直感的かつ定量的に理解することを目指します。

北島 智也

主催ラボHPへ!染色体分配研究チーム

 

3次元培養した上皮細胞における張力発生と形態形成 細胞が立体的な集合形態を取る時に、各々の細胞がどの程度縮まろうとしているかという、収縮の強さは、全体や局所の形を決めるのに重要だと考えられています。しかし、集団内の細胞間に収縮力の差を実験的に作り出すことは困難でした。このコースでは、収縮の阻害剤に対して抵抗性のある細胞と抵抗性のない細胞とを混合して培養し、収縮の阻害剤を与えることで、細胞間の収縮力の差が細胞集団の形にどのように反映されるのかを見つけることを目的とします。

米村 重信

主催ラボHPへ!電子顕微鏡解析室

 

脳の幹細胞のライブ観察 脳は高度に組織化された器官ですが、その発生は幹細胞の集団からなる一枚のシートを丸めたチューブから出発します。そして、神経幹細胞がダイナミックな振る舞いをしながら、分裂によってニューロンを次々に作り出してゆきます。このコースでは、GFPで標識したマウスの胎児の脳のスライスを顕微鏡下で直接観察することにより、神経幹細胞が神経を生み出す様子を理解します。

松崎 文雄

主催ラボHPへ!非対称細胞分裂研究グループ

 

プログラム

    午前(9:00-12:00) 午後(13:00-17:20) 夕方(17:30-)
8月6日 (月) 集合・オリエンテーション
(10:30-)
配属ラボへ(研究) 懇親会
8月7日 (火) 研究/レクチャー1・2 研究 研究室訪問
8月8日 (水) 研究/施設見学 研究 研究室訪問
8月9日 (木) 研究/レクチャー3・4 研究/研究発表準備  
8月10日 (金) 研究/研究発表準備 研究発表会  
スケジュールやプログラムの内容は変更することがありますので予めご了承ください。


ポスター
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