過去のイベントについてご案内いたします。
Date and Time | 2007-11-21 11:00:00 - 12:00:00 |
---|---|
Venue | Seminar Room A7F |
Speaker | 木田 泰之 東北大学 加齢医学研究所 小椋研究室 |
Title | (体軸形成研究チーム主催セミナー)ゼブラフィシュ脊索形成におけるnon-canonical Wntシグナルの振る舞い |
Poster | click here to download (PDF) |
Host | Masahiko Hibi |
Summary | 我々は、in vivoでの細胞動態や蛋白の振る舞いを、イメージングによって解き明かすことを目的とした研究を行っている。これまでの研究結果から、反発因子Eph/ephrinとnon-canonical Wnt pathway因子Daam1がWnt依存的に細胞内小胞でめぐり合い、そのことが脊索細胞の移動に必要なメカニズムであることを解明している。また、脊索に発現する因子の探索を目的とした、no tail(Brachyury)遺伝子ノックダウンによるマイクロアレイの結果、Crip2(Cysteine rich protein 2)を同定した。このCrip2はnon-canonical Wnt pathway因子Dvl2/Daam1複合体を細胞内の移動端にリクルートする。さらに、Crip2のダイナミックな役割をin vivoで観察するため、EGFP融合型Crip2蛋白のゼブラフィシュ胚in vivo タイムラプス撮影を行った。結果、脊索細胞のintercalation movement (相互挿入)の際に、Crip2蛋白が移動端に90秒の周期的な集積することで細胞移動が生じていた。また、Crip2は核内においては、canonical Wnt pathway下流転写因子であるβ-cateninの転写活性を抑制するという結果も得ている。今回、このDaam1、Crip2、2つの因子の解析結果を中心に、ゼブラフィシュ脊索形成をお話したいと思います。 |