CDBとは

情報公開 Publicinformation

CDBの情報公開についてご紹介します。

アドバイザリー・カウンシルからの提言

発生・再生科学総合研究センター アドバイザリー・カウンシル2012(平成24年2月27日~3月1日実施)
AC報告書要旨 ※正文は英語
<付託事項>

1. Evaluation of GDs and PLs

2. Advice on the direction of CDB’s research missions for the next ten years

(Including next 5-year plan aims and midterm plan)

<総論>

理研CDBは、最先端の発生生物学研究所として世界的に認知されている。センターは、傑出した科学者である竹市博士によって統括され、著名な2名の副センター長、西川博士及び相澤博士により支えられている。CDBの研究は、現在の発生生物学の領域を広範にカバーしており、その範囲は分子進化学から再生医療学にまで及ぶ。CDB研究者の多くは、その研究分野において世界の最先端で活躍している。このことは、2010年から11年の間に、CDBが324件の研究論文を発表し、NatureやScience、Cellに掲載された何報かを含む、その3分の1以上が主要な国際的学術誌に掲載されている事実からもうかがえる。このようなハイレベルな研究成果に伴い、CDBの研究者は外部競争的資金の獲得にも成功している。

 CDBは、優秀な若手研究者に対してさまざまな機会を提供できる機関として認知されている。また、上級、中堅、若手の研究者がバランス良く構成されている。CDBは国際的な発生生物学コミュニティに深く関わっており、例えば、毎年成功を収めているCDB国際シンポジウムの開催、様々な研究所との研究交流の推進、ジョイントミーティングの開催、充実したCDBセミナーの開催などからもうかがえる。さらに、CDBの動物資源開発室は、日本や他の多くの国々の研究者に向け遺伝子改変マウスを作製しており、そのミッションは高く評価されている。最後に、CDBは、幅広いコミュニティーと積極的に交流を行っている。

 総合的に見て、CDBは理研及び日本の科学の国際的な知名度と地位の向上に多いに貢献している。それゆえ、CDBの新センター長は、竹市博士が築いたCDBの基盤に基づき、CDBが最先端の発生生物学研究を維持できるような広い視野を持つ卓越した科学者であることが最も重要である。

<提言およびコメント>
  • CDBで実施しているチームリーダーの転出入制度を、日本の科学関連の学術コミュニティに積極的に発信する。
  • 国際的な博士課程プログラムを確立し、CDBにおける博士課程大学院生のためのハイレベルなトレーニングの機会を推進する。
  • 各研究センターにおいて知的財産案件をモニターし、特許申請と商業化に係る案件を全て今後の報告書に記録する。
<委員リスト>

Austin Smith(University of Cambridge, UK)【委員長】

Christopher Wylie(Cincinnati Children’s Hospital Research Foundation, USA)

Margaret Buckingham(Institut Pasteur, France)

Patrick Tam(University of Sydney, Australia)

Haifan Lin(Yale School of Medicine, USA)

Stephen Cohen(Temasek Life Sciences Laboratory, Singapore)

須田 年生(慶應義塾大学医学部)

影山 龍一郎(京都大学ウイルス研究所)

濱田 博司(大阪大学大学院 生命機能研究科)

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